多くの女性は、毎日スキンケアを行っているといいます。

その言葉を聞くたびに、男性である私は不思議な気持ちになります。

私たち男性は、洗顔をして、ひげそり後にカミソリ負けした肌を保護するためのローションを塗る程度で、スキンケアの化粧品とは馴染みが薄い。

女性のように日々のスキンケアを行っていないことが当たり前という状態です。

しかし、周囲の男性の肌を見ても、弾力もハリもあり健康的な状態を保っています。

スキンケアに無頓着な男性の肌と、スキンケアに懸命な女性の肌。

どちらを見ても、特に若い世代に関していえば違いがあるようには思えません。

特別な手入れをしていなくても、健康的な肌の男性はいます。

逆に女性の肌の方が、何もしなくても男性より美肌を実現しやすい。

女性ホルモンの影響を受けているため、男性より肌の弾力やハリを保ちやすいのです。
 

なぜ女性はそんなにもスキンケアに一生懸命になるのか?

そもそも、肌を美しく保つことに関しては男性よりも優位であるはずの女性が、なぜ一生懸命スキンケアに取り組むのか。

スタッフの女性にそんな質問をしてみると、「先生、女性は毎日お化粧をしているからです。お化粧を落として洗顔した後の肌は、カサカサしやすいのでスキンケアで肌を保護している人が多いのだと思います」

といわれました。

なるほど、化粧品の成分には鉱物や油分が含まれていますから、お化粧をすると肌は汚れたような状態になるので、毎日洗い流してスキンケアをしなければなりません。

化粧品によるダメージから肌を守るためにスキンケアを行う。その必然性は理解できます。

では、なぜスキンケアのためにたくさんの化粧品を使っているのですか?

クレンジングや洗顔料、化粧水、乳液だけでなく、美容液やクリームを活用している人もいます。

朝用と夜用を分けて別のスキンケア用の化粧品も使っていると、化粧台の前にはそれらがズラリと並ぶわけです。

これらの化粧品には、保湿以外に、肌の奥まで成分を補給するなどひとつひとつ意味があると聞き、私は驚いてしまいました。

クレンジングや洗顔料が、お化粧を落とすために必要なものであることはわかります。

しかし、洗顔後に使用する保湿剤以外の化粧品の効能効果がよくわからないのです。

なぜならば、化粧品に配合されている成分は、肌の表面から肌の奥へと浸透しにくいからです仮に肌の奥まで浸透しやすい成分があったとしても、シミやシワに関与する細胞に直接働きかけることが難しい。それは、肌の構造と細胞を知ればすぐにわかります。

保湿の本来の働き

みなさんは、保湿というと「お肌への水分補給」とイメージされているかもしれません。

しかし、残念ながらそれは間違いです。

お肌にとっての保湿は、水分補給ではなく、お肌の表面をカバーして水分蒸発を防ぐことが、最大の役割になります。

つまり、表面だけのアプローチにすぎません。

お花に水を与えるように、お肌に水分を補給することも、また、それ以外の成分をお肌の細胞に与えて栄養分にすることもできないのです。

美白も効果は期待できない?

美白の成分も、もちろん役には立ちません。

スキンケアの化粧品の中には、医薬部外品といって、お薬に近い効果が薬事法で認められているものもあります。

しかし、考えてみてください。本当に効果が得られるのであれば、なぜ、20代からスキンケアに取り組んでいた人の肌に、シミやシワができるのでしょうか?

スキンケア化粧品に薬のような効果があれば、シミやシワがなくなるだけでなく、40代や50代になっても20代の肌を維持できるはずです。

それが不可能なのは、たくさんの化粧品を使っても肌の老化を防ぐことができないからといえます。

逆にいえば、40代や50代で若々しい肌が保てないのは、化粧品選びが悪いわけでも、スキンケアを怠ったわけでもないのです。

みなさんが悪いのではありません。

ただ、ご自身の肌の状態を把握して適切に保護することができなかっただけなのです。

これから適切にお肌を保護すれば、シミやシワを防ぐことが可能です。

諦めないでください